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安宅

ATAKAあたか

なぜ、記録にない関所が土地の記憶になったのか。

作者が書いた場面が、土地の記憶になりました。順序が逆になっているという点で、この土地は珍しいと思います。

いまの所在
小松市安宅町
旧国
加賀
行き方
JR北陸本線・小松駅からバスまたはタクシーで約 10 分。小松空港からも近い場所です。
座標
36.380°N 136.418°E
関連演目
安宅

GEOGRAPHY

土地の条件

梯川が日本海に注ぐ河口にあり、砂丘と松林が続いています。北陸道は、このあたりで海にもっとも近づきます。

日本海側なので、冬の季節風は強い場所です。陸路が海に押しつけられる地形であることは、地図でも現地でも分かります。

HISTORY

史料で確認できること

HISTORY同時代史料で確認

史料から確認できること

安宅に関所があったこと、義経一行がここを通ったことを示す同時代の史料はありません。北陸道を通ったかどうかも確認できません。

確認できるのは、義経が最終的に奥州へ到達したという一点だけです。

STAGE

作者がここに置いたもの

STAGE能楽上の設定出典 — 能「安宅」

能楽・芸能による表現

物語の版では越中の渡し場に置かれていた出来事が、能ではこの土地に置かれています。関所と関守があり、勧進帳を読み上げる場面もあります。いずれも物語の版には見えません。

舞台がこの土地を選んだ理由は、本文からは分かりません。北陸道が海に接する地形が、越えがたい場所として選ばれやすかった可能性はあります。

LEGEND

土地の側の記憶

LEGEND地域伝承出典 — 地域の伝承

地域伝承・後世の伝説

いまは関所の跡と伝えられる場所があり、勧進帳にちなむ像と安宅住吉神社が立っています。

出来事が先にあって記憶が残ったのではありません。舞台が作った場面を土地の側が受け止めて、数百年かけて記憶になりました。史跡というより、受容の跡地です。

PLACE

現地を歩く

いまの所在

小松市安宅町

行き方 — JR北陸本線・小松駅からバスまたはタクシーで約 10 分。小松空港からも近い場所です。

安宅住吉神社と砂浜が隣り合っています。日本海側なので、冬は季節風が強い場所です。

歩いて見られるもの

  • 安宅の関跡関所があったことを示す同時代の記録はありません。作者が書いた場面を、土地の側が受け止めた場所です。
  • 勧進帳の像義経・弁慶・富樫の三人です。能ではなく、歌舞伎「勧進帳」の場面構成に近い立て方になっています。
  • 安宅住吉神社関を突破した故事にちなんで、難関突破の社として知られています。受験期には参拝者が多くなります。
  • 安宅の関 こまつ勧進帳の里隣接する資料施設です。能から歌舞伎への移り変わりを扱う展示があります。

授かれるもの・持ち帰れるもの

  • 難関突破の御守(安宅住吉神社)関を通ったという物語が、そのまま御利益の形になっている珍しい例です。物語が土地に定着した結果を、持ち帰ることができます。
FIELDWORK — 現地取材:未

この案内は、地図・交通機関の公開情報・各施設の公表内容から構成しています。 編集部はまだ現地を歩いていません。したがって、坂のきつさ、風の強さ、 静けさといった体感は書いていません。取材したら、その旨をここに記します。

拝観・開館の時間や授与品の有無は変わります。出かける前に各施設の案内で確認してください。

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LOCATION

旅程のなかの位置
100 km安宅ATAKAいまの 小松市安宅町

PLAYS

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