SOURCE — STORY
『義経記』
義経の生涯を一代記として語る物語です。合戦そのものよりも、少年期と逃亡期に紙幅を割いています。後世の義経像の大部分は、ここに発しています。
- 読み
- ぎけいき
- 成立
- 室町時代前期頃
- 層
- STORY — 軍記物語・文学軍記物語に登場
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演目
- 能「橋弁慶」五条の橋で、弁慶と牛若丸が出会う一番です。ただし能では、夜ごと人を斬っているのは十二、三歳の牛若のほうで、弁慶はその噂を聞いて鎮めに橋へ向かいます。
- 能「船弁慶」西国へ落ちる義経の一行が、大物浦から船出します。前半では、都へ帰される静御前が別れの舞を舞います。後半では、海上で嵐に遭った船の前に、壇ノ浦で滅んだ平知盛の怨霊が現れます。
- 能「安宅」山伏に姿を変えた義経の一行が、北国の安宅の関で関守の富樫に呼び止められます。弁慶は白紙の巻物を勧進帳と偽って読み上げ、疑われた義経を自分の杖で打って強力だと言い張ります。歌舞伎「勧進帳」の原型にあたる曲です。
- 能「烏帽子折」都を出て奥州へ向かう牛若丸が、道中の烏帽子屋で烏帽子を誂え、名を改めます。その夜、泊まった赤坂の宿を熊坂長範の一党が襲い、牛若がこれを討ち取ります。
- 能「正尊」頼朝の命で義経を討ちに来た土佐坊正尊が、疑いを問われて神仏に誓う起請文を読み上げます。いったんは許されますが、その夜、誓いを破って義経の屋敷を襲います。義経と頼朝の亀裂が、目に見える形で現れる一番です。
- 能「吉野静」吉野に逃げ込んだ義経を、追手の僧兵たちが捜しています。義経の愛妾である静御前は山に残り、その僧兵たちの前で舞を舞って、義経が落ち延びる時間を稼ぎます。
- 能「摂待」信夫の里が舞台です。義経のために死んだ佐藤継信・忠信兄弟の母が、息子たちを弔うため、旅の山伏をもてなしています。その日の客が、当の義経の一行でした。